借金大国日本が1000兆円超というギリシャより遥かに大きい負債を抱えながら財政破綻しない２つの理由

こんにちは、ヒロです。

日本は借金大国とよく言われます。
その借金額は1050兆4864億2000万円(2016年11月5日時点)
といわれており、
日本の借金時計
というサイトで現在の日本の借金額が記されています。

これを見ると一刻も早くどうにかしないと日本は財政破綻してしまって終わってしまうと思いますよね。
しかし、日本がギリシャのように簡単に財政破綻することはあり得ません。
それはなぜか？記事にしたいと思います。

ギリシャの財政状況と日本の財政状況の違いとは？

日本では、20年以上にわたって政府の収入(税金)より支出が多い状態が続いている。
日銀の資金循環統計によれば、地方公共団体を含めた日本の一般政府の負債合計は2015年3月末で1206兆円(地方自治含む)、名目GDP490兆円の246％に達した。
IMF推計によるギリシャの対GDP比176％より大きい。

これだけを見るとすぐにでも財政を立て直さないといけない。ギリシャみたいになるのは嫌だ。と考える人が増えてしまうのも仕方がない。
もちろん、今の状態は良くない。このまま何も対策をせずにいるといずれは、破たんするという事態になりかねないのは事実である。
しかし借金で借金を返す自転車操業を行っている日本が破たんするのは今すぐではない。

まだまだ、日本には余裕がある。それをわかっているから政府もあわてていない。

では、ギリシャと日本の借金の違いとはなんなのか？

そもそも国の借金って何？

そもそも国が借金してるってどのように借金をしてるのでしょうか？

知っている方も多いと思いますが、国の借金は、国債といいます。
似たようなものに会社が発行する社債というものもありますね。
債権を発行するということが、組織の借金である。

そもそも国の財政破綻ってどういう状況のこと？

国の財政破綻の定義は、「外貨建て国債(外債)の返済不能」のことをいう。

どういうことかというと、

日本は、日本国独自で世界でも信頼度ベスト３の「円」という通貨がある。

日本は、国債の発行を100％「円」で行っている。

つまり、国の財政破綻の定義にそもそも当てはまらない。

外貨じゃなくても借金は借金じゃないの？なぜ財政破綻しない？

日本は外貨建て国債ではなく、自国発行の通貨「円」で借金をしています。
では「円」という通貨は、誰が管理してる？？？

そう、日本ですね。

そして、「円」という通貨はどこが発行しているか？

日本政府のお膝下「日本銀行」ですね。

極端な話をすれば、いくら借金しても「円」という通貨を
日本が多く作ってしまえば、借金を払えないということはなくなります。

じゃーやりたい放題じゃん。。。。

もっとお金を刷ればいいじゃん。

と思う人もいるかもしれませんが、そうはいきません。

お金を必要以上に刷れば、お金の価値が下がってしまい、物の値段が上がってしまいます。

最近野菜が高くなりましたが、台風で野菜が不作で数が少ないから価値が高くなる。

逆に豊作ならどこでも買えるから安いとこで買う動きになって野菜の価値は下がります。

お金も一緒で大量に出回れば、価値が下がってしまう。いわゆるインフレになります。

インフレになってでもお金を刷れば、借金をなくすことが出来るので

日本が今すぐ財政破綻になることはない。
これが一つ目の理由です。


(ただし、他の通貨よりも安くなり「円」信用は下がります。
円安なので日本製品安くなり海外でいっぱい売れて財政がたてなおる
ということもあるかも)
このマジックができる日本だからまだまだ、余裕をかましてるわけですが、
いずれは、改善しないとおかしくなる。

仮に日本が外貨建て国債を大量に発行するようなことがあると
破たん間近かもしれない。

ちなみにギリシャは、ユーロを使っていたため、
勝手に通貨を作れません。。
なので借金が返せなくなり財政破綻となってしまいました。

独自の通貨なのに信頼度が高すぎる「円」

ギリシャの財政破綻などで世界の通貨価値が変わりそうなとき、
世界中の投資家は、ドルではなく円を買う。

その度に円高になってきた。

円建ての日本国債の金利は0.5%前後、最近では、マイナス金利という
円安に動かそうとする動きもあったりもした。
ちなみに財政破綻時期のギリシャ国債は15%の金利である。
信用ある国債ならこれほど魅力的な金利はない。。。
しかし、そこまで上げないと売れないほど信用がなかった。

日本の国債はここまで低金利でも買う程、信頼度が高い。
円高に進むようなら円を発行して円安に動かすといった
政策もできなくもないだろう。

「円」という通貨の信頼度が高すぎることが2つ目の理由である。

日本の1世帯あたりの借金が2000万円程度あるというけれど？？？

よく、脅し文句のように日本の借金を世帯で割ると約2000万円の借金になると
言われますが。
実際は、我々が銀行に預けてるお金や保険商品、年金商品などの運用の一部が
安定運用として国債に割り振られています。
つまり、我々が借金をしているというのはおかしな話で、むしろお金を貸してる側に
なるわけです。


仮に、日本が財政破綻になったとしよう。
日本円が破たんすることで日本円で持っていた財産はなくなるかもしれません。
しかし、破たんしてるので新たな借金が発生することはないです。
むしろ、貸してる分が別の通貨でいくらか戻ってくるといったところでしょうか？
日本人の銀行に預けられてる金融資産が1600兆円ぐらいあるようなので
日本国債の95％は日本国内で買われていることを考えれば、まだまだ、
国民の資産を国が運用している状態
国民が借金を抱えてる状態とは言えない。
そこを超えた借金になってかつさらに1000兆円負債が増えるとさすがにやばそうですが。。
国の借金が仮に国民にのしかかるとしても、貸してる相手は、
国民なので破たんはしないですね。
海外投資家がほとんど買い占めてたらどうなるかわかりませんが。。。

日本の借金が今のところ問題ない理由のまとめ

（１）
質問：日本の借金は誰から借りているのか？
回答：国民からです。
※海外からはほとんど借りていない。
（２）
政府が国民からお金を借りているので、将来の日本の子どもたちはお金を返してもらう方である。
つまり、今の私たちは債務者で将来の子どもたちは債権者である。
借金の先送りではない！！
（３）
政府の借金１０００兆円の９５％は日本国内で借りられている。
日本国債を買っているのは、国内の銀行や生命保険会社などである。
しかも、この借金はほぼ１００％日本通貨建てとなっている。
歴史上、自国通貨建てで債務不履行を起こした例はない。
（４）
日本は経常収支黒字国である。
国内に借り手のないお金が余っており、日本の銀行は金余り状態である。
だから、政府は低い金利で国債を発行しても、
日本の銀行はたくさん買ってくれる。
反対にギリシャなど国内にお金のない国は、国内に国債の買い手がおらず、
海外から買ってもらうしかない。
ギリシャの国債は買い手がいないから、高い金利で発行せざるを得ない。
（５）
格付機関が日本の国債の格付けを下げても、まったく影響がない。
なぜなら、瞬間的に利回りが上がるのを見て、
国内の銀行が一斉に買いを入れるため、結果的に格付けが下がると、
金利が下がるという現象になっている。
（６）
日本が海外から借りているお金は３００兆円。
反対に日本は海外に５５０兆円のお金を貸している。
差し引き２５０兆円の純資産状態にあり、日本は世界一のお金持ちである。
（７）
日本銀行は政府の子会社である。
どんどんお金を刷っても何の問題もない。
（８）
日本政府は毎年の税収が３７兆円で毎年９２兆円を支出している。
これは家計に例えると、年収３７０万円のサラリーマンが
毎年９２０万円を支出している。
このサラリーマンは毎年４００万円の借金が増えていき、
今までの借金残高が１億円以上ある。
この例えは明白に間違いである。
なぜなら、中央政府だけは特別な存在で「通貨」を発行することができる。
よって借金を返すのはめちゃ簡単である。
（９）
政府が４００兆円の借金をしたら、そのお金は民間の金融資産になる。
政府が借金すればするほど、民間のお金が増えていく。
誰かが借金すれば、そのお金は消えてなくなるわけではなく、
誰かから誰かにお金が移動する。

まとめ

借金大国日本。日本国債のほとんどは、日本国で買われているので
日本国が借金すればするほど、民間企業や個人のお金が増えていく。
日本が借金を返せるということは、民間からお金を回収している。
これ以上日本の借金が増えるのはよくないが、回収されすぎても
大変なので今の借金をキープする動きだけなんとか
してほしいですね。








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