2017年版7月11日は世界人口デー。世界人口の定員は何人？100億人までの期間。推移紹介。

こんにちは、ヒロです。

世界人口デーとは？

世界人口デー(World Population Day)
国連人口基金(UNFPA)が1989年に制定。国際デーの一つ。
1987年のこの日に、地球の人口が50億人をこえたことから、世界の人口問題への関心を深めてもらう為に制定された。
国連は、この日にユーゴスラビア(当時)のザグレブで生まれた男の子を50億人目と認定し、デクエヤル事務総長がかけつけて祝福した。
1999(平成11)年10月12日には60億人を突破し、毎年約7800万人のペースで増加している。

世界の人口の定員は？

イチからわかる
「地球の定員」って何億人？

　
2011/11/2付　日本経済新聞　朝刊

世界人口について

イチ子お姉さん　世界の人口があさって70億人を突破するんだって。人類は何百万年もの歴史があるけど、この50年だけで２倍以上に増えたのよ。
からすけ　そんなに急に？　でも、地球には何人ぐらいまで住めるんだろう。水とか食べ物とか、足りなくなったら困るよね。

世界人口の数え方

■「４つの革命」で人口急増 　からすけ　70億人ってどうやって数えるんだろう？ 　イチ子　各国の人口のデータを集めている国際連合（こくさいれんごう）の計算では、世界の人口は今、１年に約7800万人、１日約21万人、１分間に約150人のペースで増えているそうよ。このスピードだと、31日に70億人目の赤ちゃんが生まれる計算になるんだって。 　からすけ　日本は子どもが少なくなっているのに、ほかの国では赤ちゃんがたくさん生まれてるんだね。 　イチ子　人口は一定期間（いっていきかん）の中で、赤ちゃんが生まれる数より死ぬ人の数が少なければ増えるよね。世界の人口が増えたのは生まれる数が増えたというより、死ぬ人が少なくなって人間の寿命（じゅみょう）が延（の）びたことが大きな理由なのよ。 　からすけ　死ぬ人が減ったのはどうしてかなあ。 　イチ子　18世紀から続いた「４つの革命（かくめい）」が人口急増のきっかけになったといわれているわ。そのおおもとは、ヨーロッパを中心におこった産（さん）業（ぎょう）革命や農業（のうぎょう）革命よね。

※答えは下にあります

産業と人口

　からすけ　産業と人口って関係あるの？ 　イチ子　産業革命では便利な機械が次々と発明されて、それまでの手作業の時代と比べて、食料も一度にたくさん作れるようになったわ。新しい農機具（のうきぐ）や肥料（ひりょう）も開発（かいはつ）されて、たくさんの農産物が作れるようになり、食料不足がなくなれば飢（う）えて死ぬ人が少なくなるわよね。 　からすけ　ほかにも大きく変わったことがあるの？ 　イチ子　船や機関車（きかんしゃ）が登場して、ものを運ぶ輸送（ゆそう）革命がおこったことも大きいわ。たくさん作った農産物を世界中に運べるようになって、それぞれの地域で足りない食物を交換できるようになるでしょ。それともうひとつは医療（いりょう）の革命よね。 　からすけ　病気で亡くなる人が減ったってこと？ 　イチ子　昔は流行病を予防する薬もなくて、手術の道具もあまりなかった。だから病気は薬草（やくそう）やお祈りで治そうとしていたけど、薬や医療の技術が進歩して、死亡率が低くなっていったわ。1950年ごろに約48歳だった平均寿命も今は約68歳にまで延びているのよ。 ■100億人超でピークに？ 　イチ子　国連の予測では2050年に約93億人、2100年には101億人にまで増えるそうよ。 　からすけ　そこまで増えると食料が不足しないか心配だなあ。今でも貧（まず）しい国では水や食べ物が足りないっていうニュースをよく見るし。 　イチ子　実は40年以上前に「このままだと人間は地球で生きることが難（むずか）しくなる」という報告書（ほうこくしょ）を出した人たちがいるの。世界の一流科学者や教育者たちが集まる「ローマクラブ」という団体で、人口がこのペースで増え続ければ20年で石油を使い果（は）たし、100年以内に環境（かんきょう）の悪化（あっか）で命が脅（おびや）かされるって、1972年に発表しているわ。 　からすけ　資源が少ないと取り合いになって戦争も起きそうだし、豊かな国と貧しい国の差も大きくなりそう。これ以上は無理っていう人口の限界ってあるのかなあ。 　イチ子　農産物を作れる面積や、農業や飲み水に使える水が地球上にどれくらいあるかを調べて、いろんな人が「地球の定員」を計算しているわ。ただ数十億人っていう人から１兆人という人まで大きな幅があるの。ざっと平均をすると100億人あたりらしいけど。 　からすけ　じゃあ、限界（げんかい）に近づいているわけか。 　イチ子　新しい資源の開発や技術の進歩などによって大きく変わると思うけど、実際の人口の増え方はだんだんゆるやかになって、100億人ぐらいで落ち着くと予測されているのよ。 　からすけ　そんなに心配しなくていいってこと？ 　イチ子　そうともいえないわ。アフリカなどではまだまだ人口が増え続けるから、地域によっては環境破壊（はかい）が問題になるかもしれない。逆に、すでに人口が減り始めている先進国では高齢化（こうれいか）の問題が深（しん）刻（こく）になりそうだわ。 　からすけ　日本みたいに？ 　イチ子　そうね。お年寄りが多くて子どもが少ないと、若い人の労働力（ろうどうりょく）が減って元気がない国になる心配があるわ。日本は世界の中でも少子高齢化が急速に進む「先頭ランナー」だから、日本がどのようにかじとりをするか、世界が注目しているのよ。

渋谷教育学園渋谷中学高等学校の真仁田智先生の話
　日本では65歳以上の人口比率がどんどん高くなり、26日に発表された2010年の国勢（こくせい）調査の結果では23％に達（たっ）しました。これはアメリカ（約13％）やイギリス（約17％）、ドイツ（約20％）、イタリア（約20％）といった国々を上回り、世界で最も高い水準（すいじゅん）です。
　2030年に65歳以上の比率が30％を超えると予測されている日本は「超（ちょう）高齢社会」と呼ばれています。現在の社会制度のままだと、働く人が減れば税金（ぜいきん）の収入も減り、高齢者のための社会保障費（ほしょうひ）が必要になるので、国の財源（ざいげん）が不足する心配があります。
　実際に、高齢者の暮らしを支える年金の支給（しきゅう）開始年齢を68歳へと引き上げようという議論（ぎろん）もしています。急な制度（せいど）の変更（へんこう）に反対意見も出ますが、現実を見すえて議論（ぎろん）を重ね、前に進めていくのが民主主義です。
　大事なことは、問題を先送りにせずに、どうやって持続（じぞく）可能な暮（く）らしを支えあっていくのかを考えることです。

ニュースなテストの答え　Ａ＝発展途上国、Ｂ＝出生率、Ｃ＝死亡率、Ｄ＝約48歳、Ｅ＝約68歳

まとめ

世界人口について紹介しましたが、とんでもないスピードで増加してますね。
よく人口を間引きするなんて都市伝説があったりしますが、これ以上増え続けると本当にそういう日が来るかもしれないですね。







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